2013サマーステイの参加者のみなさんから、たくさんの手紙や絵をいただきました。
お手紙10通と、絵を10枚いただきました。
福島のみなさん、ありがとうございました!ホームページでご紹介できるものをご紹介いたします。
2歳、6歳、10歳のお母さんからのお手紙
毎日、暑い日が続いていますが、いかがお過ごしですか?早いもので楽しかったサマーステイから、2週間が立とうとしています。昨年は、おばあちゃんと子ども3人で参加させていただき、子どもたちから楽しかった話しや、みなさんのお話を聞いていました。いつか森川さんや光岡さん、そしてサマーステイに協力してくれたボランティアのみなさんにお会いできる日を楽しみにしていました。 今年もMAPLEEのホームページでサマーステイが開催されることを知り、念願の広島へ行くことができました。
私たちは、福島に住み、現在も原発と戦いながら生活しています。毎日耳にするニュースの中で不安もたくさんあり、これから先の事がわからない状態が続いています。親として自分の事はどうであれ、3人の子ども達だけは守ってあげなければと思うばかりです。これから10年・20年と過ぎ、将来結婚して子どもが産まれて・・・そんな平凡な生活が送れるのだろうか??と考えてしまいます。
「大丈夫!!」、「体に問題のない線量の値です」、甲状腺の検査では、「袋のような物がありますが、異常なし。何年か後に再検査」 何が大丈夫で、異常がないのかまったく分かりません。
そんな生活の中みなさんに支援して頂き、少しでも福島から離れ、子ども達と一緒に外でおもいっきり遊べた事。土遊びができたこと。海に入れたこと。時間制限を気にせず、太陽の下に居れたこと。おいしい空気をいっぱい吸えたこと。広島で経験した一つ一つは、とても新鮮で久しぶりのに行えた日常生活でした。
今回の参加の息子は、震災の直前に生まれました。その当時、水は止まり、ミルクやおむつも買えない状態でした。ガソリンもなく、自転車で何軒ものお店を回りました。小さい子どもが居る家庭なら考える事は一緒で、何処を探しても手に入れることはできませんでした。そんな中、市役所の前を通ると、ミルクやおむつが山積みになっていました。係りの方がいたので、1つでも売っていただけないか?聞いてみると「支援物資で他県に送るので」と断られました。同じ様に福島も災害にあっているのに助けてもらえない。今でもあの当時のことが頭から離れません。
いろいろなことを経験した息子も、今年は何もかも初めてだらけのサマーステイに参加。真っ白だった肌も小麦色になり、福島ではさせてあげる事のできなかった事を全て体験することができました。土を触れば「だめ」公園で15分遊んだら「帰るよ」 あれも「だめ」これっも「だめ」 サマーステイでは1回も口にすることはありませんでした。
福島に帰ってからは、元の生活に戻り、小さいながらも現実を受け入れ、制限された遊びの中で毎日を過ごしています。「ヒロシマたのちかったね」と話すこともあり、支援していただいたことは、私たち家族の宝物となりました。
上の子は、広島から帰る日も「帰りたくない。ここにもう少しお泊りした」と泣きながら帰ってきました。広島での生活がとても楽しく、のびのびと自分らしく居る事ができたのだと思います。
昨年のサマーステイに参加させていただいてから、前向きになった様に感じられます。学校でも進んで何でも取り組むようになり、何かは分かりませんが、心がスッキリした様に見えます。笑顔も多くなりました。今回のサマーステイに参加して、私自身も何もかも忘れて楽しむことができました。本当に感謝しています。ありがとうございました。
私たちの住んでいる地区は、やっと除染はじまりました。我が家はまだですが、家の敷地内には、ホットスポットもあります。除染をしてどの位下がるか、様子をみてみたいと思います。
私たちも福島から出来る事、お役に立てる事があれば、できる限り協力したいと思っています。何かありましたら、いつでも連絡ください。
今回、学校に提出する作文と子ども達の絵を送ります。長々となりましたが、またお会いできるの日を楽しみにしています。